民事再生中のマンション管理業「丸美」(福岡市)が架空社債を販売したとされる事件で、福岡、熊本など5県警の捜査本部は3日、同社元会長の金丸近容疑者(57)(福岡県志免町)ら5人を有価証券偽造、同行使容疑で逮捕した。
このうち容疑を認めた元幹部は逮捕前、「金丸容疑者から指示されて架空社債を発行した」と説明しており、捜査本部は経営が破綻(はたん)しつつあると知りながら、架空会社の社債で資金を集めたとみて詐欺容疑の適用も視野に調べる。
発表によると、金丸容疑者らは、架空会社「丸美堺筋本町ビル」が発行する年利10%の社債(1口1000万円と200万円)を複数枚偽造。2006年8月と10月、福岡県内の男性に約1億円分の偽造社債を販売した疑い。
関係者によると、当時、社長秘書室長だった元取締役増永浩一郎容疑者(48)(熊本市)は逮捕前、捜査本部の事情聴取に架空社債の発行は金丸容疑者の指示だったと述べ、容疑を認めているという。ほかの4人は容疑を否認し、金丸容疑者は「社債を発行するよう指示したが、販売が終わるまで架空会社だとは知らなかった」などと供述しているという。
(2010年9月4日 読売新聞)

